銃器を什器に、武器を食器に。FORKS FOR FOLKSとMINE IS YOURS

We gonna launch a project for deminers.
※English below※

「MINE IS YOURS」というプロジェクトから
「FORKS FOR FOLKS」という活動を始めました。
(長いけど4分下さい)

===【MINE IS YOURS】===
ものづくりを通し、地雷問題に取り組む人々をサポートします。

プロジェクト名の由来は
・「私のものは、あなたのもの」というシェアの精神
・「MINE(地雷)の問題は、我々自身の問題でもある」という提起

この2つの意味をかけたものです。

===【活動の内容】===
【FORKS FOR FOLKS】

空薬莢(bullet shell)からフォークやスプーンなどの什器を作ります。

「銃器を什器に(じゅうきをじゅうきに)」はここから来ており、
forksは食器のフォーク、folksは人々・家族・仲間のような意味で、

【人を殺す武器を、人を食わせ、生かすものに変えろ。】

というのがこのものづくりで伝えたいことです。

===【彼らに渡るもの】===
什器1つにつき地雷撤去活動の際の隊員1食分の金額が渡ります。

利益は全て今後の活動に充てます。

●●●【動機】●●●
初めてカンボジアに来た時、地雷撤去をする人達を知って、心の芯から動く何かがありました。

何かしたい気持ちはありましたが、規模が大きすぎる為個人ではどうにもならないと思っていました。

ビジネスで社会問題を解決できれば本当に素晴らしいし、ずっとそれを目指してきましたが、自分にはそんな力はない、ということにハッキリと気がつきました。
ある種の割り切りもできました。

力もお金もない。でもアイデアなら沢山ある。

国内でのものづくりが形になってきた今、きっかけくらいは作れるのではと思い
7年前「いつかやりたい」とずっと思い続けてきたことを「今」やることにしました。

人生で初めて損得抜きに「この人達の為に何かしたい」と思った男達は、シーズン中毎日地雷原に行き、爆弾を撤去しています。

それはまるで、ぼくたちが会社学校に通うのと同じように。

ひとつだけ違うのは「命をかけている」ということ。

もし、顔も名前も知らない人達なら
「世界のどこかの誰か」
で終わってたかもしれません。

でも、自分の仲間や親友やその家族の手足が吹き飛んだり、死んでしまったら。

知り合ってしまった以上、世界のどこかの誰かの話ではもうなくなってしまいました。

●●●【誰のために?】●●●
この活動を通じて知って欲しい主な内容の一つが、友人が多数所属する地雷撤去団体CSHD(CAMBODIAN SELF HELP DIMINING)の存在です。

自分の中の「尊敬」の定義の一つは「自分が到底できないことをやってのける人」で、
彼らはまさにそんな存在でした。

彼らの中には結婚して子供がいる者もおり、女性もいます。

40℃近くになる灼熱の大地の中で、10kg以上もする防具やヘルメットをつけ、ひとつ間違えば手足頭が吹っ飛ぶ中、1日に何時間も集中を切らすことなく爆弾を撤去をする。

それをほぼ毎日、何ヶ月も行うんです。

地雷撤去作業を何度も間近で見せて貰って、芽生えた気持ちは

「俺もこれをやりたい」

稚拙な考えなのは重々承知の上ですが、思考よりも衝動的なものでした。

彼らに撤去の方法を教えて貰えないか真剣に提案したこともありましたが、昔と違い、厳しい国際法の中で普通の外国人は撤去どころか爆弾に触れることすらできません。

「自分は関わることすら許されない」

そこに強い劣等感も覚えました。

●●●【支援への議論について】●●●
支援には色んな方法があり、必要ないという議論さえありますが、現時点での結論は、
「要るところには要るし、要らないところには要らない」ということ。
医療の分野やライフラインなど人の命に関わる事に関しては、問答無用で「要る」。
その次は教育の分野、雇用・産業の分野(だと思っています)。

これらは複雑に連鎖して絡まり合っているので優先順位をつけるのは容易ではありませんが、緊急性の高い分野に関しては100%寄付や支援で回る事に疑問は全くありません。

彼らの活動も同じです。
カンボジアの地雷について語ると嘲笑的な反応を受けることもありますが、ぼくの目の前には毎日地雷撤去の為に命を賭けて働く人達が確実にいるんです。

明確な目的と、それによって少しでも救われる何かがあるなら、迷うことなくやればいい。

そんな風に思うようになりました。

●●●【なぜ薬莢なのか】●●●
実際の戦争で使われた撤去後の本物の地雷(landmine)やミサイルのUXO(不発弾)や火薬入りの弾丸や薬莢を処理した後の金属破片などを使い、試行錯誤しながら1年以上費やしましたが、
専用の高温度の炉など設備面や法律面など様々な問題で継続が困難だと感じたことや、そもそもリサイクルが目的ではないため、それである必要性がない、ということに気づきました。

そこで、カンボジアでポピュラーな空薬莢を使ったものでメッセージを伝えようと思いました。

カンボジアでは薬莢アクセサリーがとても有名で、扱う団体は国内に大きく5,6団体程。

現在マーケットでは数件に1軒は薬莢アクセサリーを扱っているお店がありますが、オリジナルは15,6年前のPhnompenhの団体が最初だそうです。

偶然にも、地元神戸でお世話になっている、グラミン銀行とも ものづくり・商品開発の経験があり、発想や人との関わりにおいていつも気づきをくれる、いわばメンターの様な方が当時のカンボジアでの活動に関わっており、最初の団体についてなど、貴重な話を聞くことができました。

外国人の手助けはあるものの、オリジナルはカンボジア人の手で始められているんです。

活動を通して何を伝えたいのか、誰を幸せにしたいのか、という部分はとても大事なのではないかと考えており、FORKS FOR FOLKSにはその全てが明確にあります。

薬莢、真鍮というまさに得意分野のものづくりのフィールド、更に身近な「食」であれば、もっとに広い層にリーチできると考えました。
作って終わりでなく、いいものを作るために改良を重ね、ひとつひとつに強い思いと誇りを込めて作っています。

●●●【なぜ食なのか】●●●
隊員に
「何が一番必要か?」という質問をすると、いつも必ず
「any help is good」(どんな助けでもありがたい)
という答えが返って来ます。
当初、現場を見て最も必要かつ現実的実用的で有効なものを届けたいと思い、色々と思案していた時、

・TOMSのone for oneの様に、制服や防具など[物理的な”モノ”]を送る形
・ table for twoの様に、カロリーという
[仮想的な”情報”]を送る形

など色々と検討しましたが、
実際に地雷原に同行する時、100ドル札を渡した時のリアクションよりも、
ご飯のおかずになるお肉や飲み物を買って行った時の方が目に見えて末端の隊員みんなが喜んでくれたことを思い出しました。

撤去以外にも、山に行って一緒に泳いだり、ご飯を食べたりして、みんなで共有した大切な”記憶”として一生の良い思い出になりました。

10円玉を10円で売っている西成のおっちゃんの話(金銭的な利益はなくても、そこにコミュニケーションが生まれる)がありますが、
「食」はコミュニケーションをとる凄く有効な手段で、
人をつなぐ、集める、なめらかにする、という「機能を果たす」のだと思います。

その「機能」は、この小さな活動内容だけに留まらず、必ず次の展開を生んでくれると信じています。

国境を超えて一緒に食卓を囲める。
ぼくらはそういう時代に生きているんです。

●●●【必要な経費について】●●●
彼らの活動は、アメリカ人のビル氏をはじめとするアメリカのファンドやオーストラリア、韓国の支援がメインで回っています。
(日本人応援団もあるのにも関わらず、地雷博物館に日本の国旗がないことは日本人として忸怩たる思いです。)補足:2018年3月ようやく日の丸が上がりました。))
活動には毎月最低でも2万ドル(220万円)という膨大な額が必要で、
ローカルNGOである彼らにはCMACなどの大きな団体と比べ、日本政府などからの大きな支援はない上、政府間の関係悪化などもあり、現在ある支援もあと数年でストップしてしまうという話が出てきました。

彼らの活動自体が継続できなくなる可能性もあります。
我々の活動の本当の狙いはプロジェクトからの少額の寄付ではありません。

手垢のついた言い回しになりますが、この活動を通じて、その向こう側に彼らのような人間がいるということを知って貰い、彼らへの寄付や支援の間口が広がれば良い、というのが大きなモチベーションです。

日本でも受け皿を作る予定で、既存の団体のNPO法人化とWEBの面でご協力させて頂きます。

また、次回日本帰国時、多くの国で地雷撤去を支援している一部上場企業の代表者へ直接支援について提案させて頂く三者面談の様な機会も作って頂きました。
心底魂込めて伝えます。

活動自体が大きくなれば、シリアやソマリアなど世界の他の紛争地帯でも同じような活動ができるかも知れません。
数十年単位のライフワークとして続けて行くつもりです。

●●●【最後に】●●●
個人でできる活動なんて本当に情けなくなるくらい微力です。が、ぼくは創造力の力を信じています。

きっかけは何でもいいんです。

毎日の生活に命を張っている人間がいる。

自分が普段の生活の中でなんとなく「いいな」と思って買ったものが、彼らの力や助けになる。

それでいいんです。

今までこの様な形で人にお願いする機会は無かったかもしれません。
が、どの様な形でも結構です。

記事のシェア、彼らへの直接的な寄付、商品を置いて頂く、など何でも良いです。

どうかご協力頂けませんでしょうか。

(当然ですが彼らへの寄付分からぼくには一銭も入りません)

オールドスクールな構想なので真新しい内容ではありませんが、継続性は高いと思っています。

現実は泥臭く、地味なものだと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。

Cambodian Self Help Dimining | donate:

Donate


アキラ日本人応援団:

支援する

●●●【English】●●●
We’re going to launch a project for supporting deminers.

We make forks and spoons from bullet shell.
Transform weapons into forks and spoons.
They don’t kill people, They can feed people.

We will donate the profit for meals of deminers.(1 fork for 1 meal).
And we’ll spend all other profit for the project.

In season, My friends go to minefield everyday.
It’s just like we go to school and office.
Same same but SO different.
They might die.

Some of them are married, some have children.

They have to concentrate for many hours and keep it for many days, many months.

The protector is more than 10kg.
The temperture would be over 50℃ sometimes.
Who can do this?
I respect them so much.

If I didn’t know them, They were just “someone in the world”.
But not like that anymore.

I really would like to support them.
I know this project is tiny yet but i believe in the power of creativity.
It’s sustanable.

Our aim is not only giving them small donation but also helping to spread what they have been doing to all over the world and gathering support.

Actually we tried to use the metal fragment of landmine and UXO first but it was not so easy and correct.
My aim is not recycling. We want to spread the message.
So we use bullet shell.
Brass is very easy to process and Bullet accessories are quite popular in Cambodia since 16years ago.(My friend is one of a member of originater. They found it in Phnompenh).

I believe in the power of creativity.

Your small action could help them.
You can change the world.

Let’s make it happen.

※If my English is not correct, let me know!※

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